車買取契約はキャンセルできる!売買契約後でも違約金なし!?

あなたは車の買取契約をキャンセルできるのか気になりませんか?

契約って聞くと解約ができなかったり、料金を請求されたりするイメージがありますよね。

確かに、車の売買契約もタイミングによっては解約不可や料金がかかるケースはあります。

しかし、言い換えるとタイミング次第でキャンセル料を一切請求されずに売買契約を解除できるのです。

そこで今回は、車買取契約のキャンセルについて解説します。

違約金がかからないタイミングやトラブルを避けるためのポイントなどもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

車買取の売買契約はキャンセルができるのか?

車買取の売買契約はキャンセルが可能です。

ただし、どんなに期間が経過しても解約できるわけではありません。

というのも、業者は買い取った車を整備して中古車として販売。

すでに車を売り出していたり買い手が付いていたりすれば、当然解約なんてできないですよね。

具体的に解約できるのは「猶予期間内」です。

猶予期間がどのくらいなのかは買取業者によって異なります。
3日~1週間程度が一般的です。

買取業者の定めた猶予期間を過ぎると、料金が発生したり解約自体ができなかったりするので注意してください。

【タイミング別】今キャンセルはできるのか?

猶予期間内なら解約ができるといわれても、「その期間っていつなんだよ!」って思いますよね。

そこで続いては、タイミング別にできるかできないか解説していきます。

1.車を査定してもらっただけ(契約前)

1つ目は車を査定してもらっただけのケースです。

車の査定をしてもらっただけで、まだ契約すらしていないなら当然解約はできます。

買取業者側からしても、この段階ではあくまで無料で査定しただけで、絶対に売却してくれるとは思っていません。

査定価格を聞いて「やっぱり売りません」といっても良し!

「他の店舗と比較して決めます」と伝えてもOKです。

2.車・書類の両方が手元にある(契約後)

2つ目は車・書類の両方が手元にあるケースです。

この2つが手元にある場合は、仮に売買契約を交わした後であっても解約はできます。

また、この段階では車の修理や輸送もされていない状態。

買取業者側でも一切費用がかかっていません。

そのため、基本的には無料でキャンセルが可能です。

3.車・書類の両方を引き渡したあと(契約後)

3つ目は車・書類の両方を引き渡したあとのケースです。

売買契約を交わしていて、尚且つ車と書類の両方を引き渡したあとというのは、最もキャンセルできるかできないか微妙な時期となっています。

というのも、車も書類も引き渡し後だと買取業者は車の販売に向けて動き出しているからです。

販売まで至っていない場合でも、すでに車を修理して販売場所まで輸送している可能性があるので、その場合は解約ができない可能性があります。

反対に、まだ車が買取店にあるなら交渉次第で解約できるかもしれません。

車と書類を渡した後の契約解除は時間との勝負。1日で早く連絡を取って「やっぱり解約したいです」と伝えてください。

ただし解約できたとしても、整備費用や輸送費を請求される可能性があるので注意が必要です。

4.オークション会場へ輸送 or 出品完了(契約後)

4つ目はオークション会場へ輸送 or 出品完了したあとのケースです。

買取業者が買い取った車を売却すべくオークション会場などに輸送したあとだと、解約はほぼ不可能と言えます。

万が一契約解除の対応をしてくれたとしても、解約料金はもちろん輸送料金や整備費用なども請求されるのは確実です。

やはり解約するなら、車や書類を引き渡す前にしたほうが良いでしょう。

キャンセル料の相場

解約のタイミング次第では解約に料金が発生します。

そして、キャンセル料の相場は5万円程度です。

請求額の中には、車の買取から解約までにかかった費用が含まれています。

つまり、整備や輸送費も含まれると5万円程度は請求される可能性があるわけです。

まだ車を引き渡す前なら、解約金はかからないのが大半。

万が一料金を請求されたとしても数千円程度で済むでしょう。

キャンセル料の内訳

キャンセル料の内訳は以下の通りです。

 査定や引き取りにかかる人件費
 名義変更など各種手続きにかかる人件費
 買取業者間で車を運ぶ輸送費
✔ 車の保管にかかる土地代
 車の修理・整備・クリーニング代
 買取業者からオークション会場までの輸送費
 オークション出品の手数料

これらの費用が時間経過とともに順番にかかってきます。

例えば、車内のクリーニングには1万円程度の費用。

輸送は近県なら1~2万円くらいの費用が必要です。

ちなみに、査定や引き取りだけなら無料で対応している買取業者は多いので、ここまでなら解約が無料というところも多くなっています。

また、自社で中古車販売もしているならオークション会場への輸送費用や出品手数料はかかりません。

自社工場がある買取業者なら修理や整備費用は安くて済むので、キャンセル料も安くなるでしょう。

高額な違約金を請求する業者もある!?

基本的には契約解除の費用は5万円。

しかし、中には高額な料金を請求してくる業者がいるのです。

実際に「買取価格100万円以下で解約した場合は一律で10万円を請求します」と契約書に記載しているケースがあります。

ただし、あまりにも高額な請求の場合は支払いに応じる必要はありません。

【消費者契約法】損害額以上の請求は無効となる

消費者契約法では、以下のような定めがされています。

第九条 次の各号に掲げる消費者契約の条項は、当該各号に定める部分について、無効とする。

当該消費者契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し、又は違約金を定める条項であって、これらを合算した額が、当該条項において設定された解除の事由、時期等の区分に応じ、当該消費者契約と同種の消費者契約の解除に伴い当該事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるもの

引用元:消費者庁「消費者契約法 | e-Gov法令検索」

これは、買取業者側が解約によって生じた損害以上の料金の請求をした場合、それを無効とするという意味です。

前の項目でもお伝えした通り解約による請求は最大でも5万円程度なので、それ以上の金額を請求されたら、まずは弁護士や国民生活センターなどに相談してください。

買取業者から料金の内訳を教えてもらうのも忘れずに行うことも大切です。

車の買取査定でトラブルを避けるには?3つのポイント!

ここでは、解約などでトラブルにならないために買取査定で考えるべきポイントについて解説します。

ポイント1.契約書にサインする前に売却すべきかよく考える

車の買取査定でトラブルを避けるポイント1つ目は、契約書にサインする前に売却すべきかよく考えることです。

買取査定の解約は、タイミングを間違えなければ料金は発生しません。

しかし、できるだけ解約しないのがトラブルを避けるには一番なのです。

車の買取査定こそ無料で気軽にできますが、契約は気軽にしてはいけません。

本当に売却しても良いのかしっかりと考えてください。

【契約書にサインする前のチェックリスト】

車がなくなっても生活に支障はないか?
他にもっと高く買い取ってくれる店舗はないか?
友人などが高く買い取りたいと言っていないか?
家族の反対はないか?

ポイント2.家族で相談して決める

車の買取査定でトラブルを避けるポイント2つ目は家族で相談して決めることです。

実は、車の買取解約の理由で多いのが「家族に反対された」というもの。

家族に相談せずに自分1人で決めるとトラブルの原因になりかねません。

なので、車の売却は絶対にあなた1人では決めないでください。

必ず家族と相談してトラブルにならないようしましょう!

ポイント3.解約するなら1日でも早くする

車の買取査定でトラブルを避けるポイント3つ目は、解約するなら1日でも早くすることです。

前述の通り、買取査定をしてもらって契約書にサイン、車と書類の引き渡し、オークション会場で売却といった流れが進むに連れて解約は難しくなります。

当然、買取業者は中古車としての売却を目指して毎日仕事をしているので、解約すると決めたのなら1日でも早く連絡をしてください。

車の買取査定だけなら無料!キャンセル料も発生しない

車の買取査定でキャンセル料発生の恐れがあると言われると、査定自体にも抵抗を感じる方がいます。

しかし、車の買取査定だけなら大半の業者が無料で実施。

査定額を教えてもらったあとに「必ず契約しなければならない」という決まりもありません。

買取査定はあくまでも買取価格を教えてもらうだけなので、その価格が気に入らなければ「やっぱり売りません」といっても問題ないのです。

契約の前段階である査定なら解約金などもないので、愛車の買取価格を知るために査定に出すだけなら積極的にしてみてください。

以下の記事では、買取査定だけしてもらう方法を解説しています。

興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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