
車の査定表を見ると、かなり細かく車の状態が記載されてるんですね。
しかも、明確な評価基準が設けられているから、知っておくと実際に査定に出す際にも役立つんです!
反対に査定表を見ずに評価基準も知らないままでいると、外見ばかり綺麗にしてしまい以下のような結果になってしまいます。。
「見た目が綺麗なのに査定額が安い…」
「良い状態のはずなのに安く買取られた…」
そこで今回は、査定前に知っておいた方が良い査定表について解説します。
加えて、査定の評価基準に関しても詳しくお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
車の査定表とは?記載されている項目

車の査定表には、車両の状態表・車両の状態図・コンディションチェックシートといった内容が記載されています。
実際の査定表は以下です。
出典:http://www.cta-next.com/showcase/cardealings/32600
査定会社によって多少内容は異なるものの、多くの場合は以上のような項目になっております。
具体的に記載されている項目としては、以下のようになっています。
✔ 車名、グレード、年式、排気量、型式
✔ 評価点
✔ 内装補助評価
✔ 車検日
✔ 走行距離
✔ ボディカラー
✔ 使用燃料
✔ 保証書の有無
✔ 乗車定員、積載量
✔ 装備品
✔ セールスポイント
✔ 注意事項
✔ 検査員記入欄
✔ 車両イラスト
✔ 車台番号
これらの項目をチェックして、その総合点で査定額を算出するのです。
買取相場を決める総合評価点

評価点 | 内容 |
6~S点 | 新古車レベルの極上車、新車に近い状態の車 |
4~5点 | 中古車レベルで修復箇所が少ない車、多少の補修で展示可能な車 |
3~3.5点 | 注意レベルで板金による補修が必要。塗装や外装に問題がある車 |
1~2点 | 改造車や品質が低い車(改造車、粗悪車、災害車) |
0点、R、R1、RA | 修復歴ありの車、事故車など |
買取価格を決める総合評価点は以上のようになっています。
考え方としては4.5点を超えていれば、買取に際して問題ないでしょう。
4点の場合は事故車両とまではいかないものの、傷やへこみがある車になります。
3~3.5点も事故車ではないものの、買取業者が売却をする前に補修を行うレベルなので、買取査定額にも大きな影響が現れます。
2点以下の車は、事故車や改造車になるので相当安い買取額になるか、買取自体してもらえない可能性があります。
以下の記事では、買取相場の決まり方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
車の外装状態をチェックする表

記号 | 種類 | 外装の状態 |
A | 傷 | 傷の大きさをA1~A3で記す |
E | エクボ | エクボの大きさをE1~E3で記す |
U | 凸凹、へこみ、ズレ | 凸凹の大きさをU1~U3で記す |
W | 補修 | 仕上げの良し悪しをW1~W3で記す |
S | サビ | サビの大きさをS1~S3で記す |
C | 腐食 | 腐食の大きさをC1~C3で記す |
Y | 割れ、ビズ穴 | 割れやビズ穴の大きさをY1~Y3で記す |
B | コアサポート、バックパネル | シワや歪みの大きさをB1~B3で記す |
X | 交換必要 | Xで記す |
XX | 交換済み | XXで記す |
※1が一番小さく3が一番大きい
これらの記号を、先にご紹介した査定表の車のイラスト部分に書き込んでいきます。
例えば前方のボンネット部分に小さな傷がある場合は、イラストの対象箇所から線を引いてA1と記載します。傷が大きければA2やA3となる訳です。
外装では傷やへこみに加えて、補修の有無なパーツ交換の有無などもチェックしているんですね。
外装の補助評価表
評価点 | 外装の補助評価の内容 |
A | 加修の必要なし、もしくは必要性が低い |
B | 軽微な加修が必要 |
C | ある程度の加修が必要 |
D | 加修が必要 |
E | 大きな加修が必要 |
前の項目で解説した部分に加えて、外装の補助評価として上表が用いられます。
当然、買取査定額はA評価が最も高くなり、E評価が最も低くなる訳ですね。
本当に小さな傷であれば、市販の道具を使って修復した方が査定額はアップするでしょう。
ただし自分で行う補修は、かえって車の状態を悪くする恐れもあるので、絶対に失敗しない自信がある場合にのみ行ってください。
内装の補助評価表

評価点 | 外装の補助評価の内容 |
S | 走行距離が少なく、ほぼ新車の状態 |
A | 加修必要箇所が少なく、目立った汚れがない状態 |
B | 軽微な加修は必要なものの、商品価値に影響はない状態 |
C | ある程度の加修が必要で、商品価値に影響がある状態 |
D | 内装などに破れがあり、張り替えが必要な状態 |
E | 大きな加修が必要で、クリーニングだけでは落ちない汚れがある状態 |
内装は、シミなどの汚れに加えてシートに破れやタバコなどによる焼け焦げ、ニオイといったポイントもチェックされます。
特に、ニオイは自分で気が付きにくく見落としがちなポイントではあるものの、買取査定としては非常に重要なポイントです。
自分では気にならなくても、消臭剤などでケアしておきましょう。
また、内装の掃除は車を傷付けずに行いやすい作業なので、買取査定に出す前には必ず社内の荷物を全て出して綺麗に掃除をしてください。
まとめ
今回は車買取査定の際に用いられる査定表について解説しました。
査定表では外装や内装の状態はもちろんのこと、ニオイといった部分までチェックされていると分かりました。
もちろん査定表は、査定に出して初めて作成されるものです。
また、買取の依頼者に対しては査定表を見せるケースは少ないでしょう。
大切なのは査定表の内容を知って、あらかじめ補修できる部分は直しておいて、万全の状態で車の買取査定に出すことです。
少しでも買取査定額をアップさせる方法としては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ本記事を併せてご活用ください!