あなたの愛車に車買取のチラシが貼られていた経験ってありますか?
チラシには「高価買取」や「今すぐ現金化」「下取りより高額査定します」など、魅力的な言葉がたくさん書かれているはず。
しかし、この車買取のチラシは危険です!
絶対に、連絡して買取してもらおうとは考えないでください。
本記事では、車買取チラシの危険性について解説します。
「どのような目的があるのか?」「実際にどんな内容のチラシが貼られているのか?」などもお話するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
車買取のチラシに連絡してはいけない3つの理由
まずは、車買取のチラシに連絡してはいけない理由を知っておきましょう。
架空業者の可能性があるから
車買取のチラシに連絡してはいけない1つ目の理由は、架空業者の可能性があるからです。
車買取のチラシには、会社名・住所・電話番号が記載されていますよね。
けど、チラシに書かれている会社名のほとんどは実在しない架空業者なんです。
そもそも、中古車を買取するには古物商許可証の取得が必要ですが、チラシを貼った業者の大半は古物商許可番号を検索しても出てきません。
悪いことを考えてる業者は、実在しない会社でも名前を記載しておけば信頼してもらえると考えて、嘘の会社名を書いているんです。
安く買取される可能性があるから
車買取のチラシに連絡してはいけない2つ目の理由は、安く買取される可能性があるからです。
もちろん、車買取のチラシを貼った業者が全て悪質業者とは限りません。
中には、古物商許可証を取得している真っ当な業者もいるでしょう。
けど、あなたの愛車に勝手にチラシを貼って車を買取するような業者が、お客さんのことを考えて高価買取するわけがありません。
というのも高価買取しているような買取業者なら、口コミなどで評判となっているはずなので、わざわざチラシなんか貼って回らないですよね。
悪徳業者の可能性があり、そうでなくても安く買取される可能性があるため、絶対に連絡してはいけないんです。
窃盗グループの目印の可能性があるから
車買取のチラシに連絡してはいけない3つ目の理由は、窃盗グループの目印の可能性があるからです。
架空の会社名を書いてチラシを貼る悪徳業者は、「この車が盗みやすいかどうか?」を判断しようとしている可能性があります。
どういうことかというと、毎日のように乗っている車なら、チラシが貼られていても次の日には剥がしますよね。
けど、放置されている車だとチラシに気が付かず何日もチラシが残ったままになります。
窃盗グループは、このような車をターゲットにしていくんです。
実際に貼られてた車買取のチラシ
ここでは、実際にどのような車買取のチラシが貼られているのか、ツイッターにアップされた内容をご紹介します。
意外に車買取のチラシを貼られている人って多いですよね。
ただ、どの人も気が付いてすぐチラシを剥がしているため、その後窃盗に遭ったという報告は見られませんでした。
また、中には「車買取のチラシ=窃盗の目印」なんて嘘だと考える方もいるようです。
確かに、「車買取のチラシを貼られたあと窃盗被害に遭った」という書き込みは目にしませんでした。
まぁ、足が付くことはしないというのも理解できなくはありません。
けど、次の項目で紹介しているような事例もありますし、何より連絡してもメリットはないので注意するに越したことはないでしょう!
車買取チラシを貼られた人が警察に通報!窃盗団を逮捕
「車買取のチラシ=窃盗のターゲット」という点に疑問符を唱える人がいる中、次のような出来事が発生しました。
Twitter上で、愛車に「クレストモータース」からの買い取りチラシが付けられていたので、記載されている電話番号に電話をかけ、出張査定を頼み業者を誘い出して、業者が到着したことを確認した後に110番通報し警察に来て貰うことで、業者を逮捕することに成功したという報告があがっていました。
*一部を抜粋して掲載
引用:SOCOM「車に盗難の印と言われる買取チラシを貼られたオーナーが出張査定で業者を誘い出し110番通報し逮捕することに成功」
車買取のチラシが貼られていたため警察に通報。
その後、出張査定を頼んで買取業者を誘い出したところ警察が逮捕してくれたそうです。
ただ、投稿者の方は業者がどのような容疑で逮捕されたかについて「プライバシーもありますので、この場では伏せさせてください」と答えています。
ちなみに、車買取のチラシを貼るために駐車場などの敷地内に侵入した業者を、不法侵入として取り締まるのは難しいというのが警察の回答だそうです。
つまり、車買取のチラシが貼られていただけで警察が取り締まるのは困難。。
車買取チラシに記載された連絡先が本物で、なおかつ古物商許可証なしに買取していたなどの違法性がないと検挙するのは難しいんですね。
車買取のチラシが貼られていた時の対処法5つ
貼られていただけでは警察に対処してもらうのは難しい車買取のチラシ。
では、もし愛車に車買取のチラシが貼られていた場合、どのように対処すれば良いのでしょうかご紹介します。
すぐに張り紙を剥がす
車買取のチラシが貼られていた時の対処法1つ目は、すぐ張り紙を剥がすことです。
前の項目でも解説した通り、車買取のチラシは「盗む目印」になっている可能性があります。
そのため、ずっと貼ったままでいると愛車が盗難被害に遭う恐れがあるわけです。
もちろん、本当に「車買取のチラシ=窃盗団の目印」かどうかは分かりません。
それでも貼り続けるメリットがない以上、一刻も早く剥がすようにしてください。
絶対に連絡先に問い合わせない
車買取のチラシが貼られていた時の対処法2つ目は、絶対に連絡先に問い合わせないことです。
本記事内で、車買取チラシに記載された業者に連絡して、おとりになって逮捕に至った事例を紹介しました。
しかし、あの事例はたまたま成功しただけです。
悪を罰したい気持ちはよく理解できます。
けど、あなたの命やお金の方が大切です。
どのようなトラブルに巻き込まれるか分からないので、絶対に業者に連絡しないようにしてくださいね!
駐車する場所を変える
車買取のチラシが貼られていた時の対処法3つ目は、駐車する場所を変えることです。
今の場所に愛車をおいていた結果、変なチラシを貼られてしまったわけなので、その駐車スペースは良くない可能性があります。
特に、駐車スペースが人通りの少ない場所だったり、自宅から遠い場所だったりする場合は盗難被害に遭いやすくなります。
可能であれば駐車スペースを変えるようにしてください。
とはいっても、駐車スペースを変えるって難しいですよね。
その場合は4つ目の対処法を検討してみてください。
盗難防止センサーなどを取り付ける
車買取のチラシが貼られていた時の対処法4つ目は、盗難防止センサーなどを取り付けることです。
駐車スペースを変えるのが難しい場合は、次のような盗難防止に役立つ装置を付けてみてください。
✔ 監視カメラ
✔ 警報機
✔ ドライブレコーダー
人感センサー付きの簡易的な監視カメラや駐車監視機能付きのドライブレコーダーなどは、比較的お手頃価格で手に入りますよ!
監視カメラがあると分かるだけでも、車上荒らしなどは警戒して盗むのを諦めてくれます。
ダミーのカメラや監視カメラ設置の看板を付けるだけでも効果がありますよ!
警察に相談する
車買取のチラシが貼られていた時の対処法5つ目は、警察に相談することです。
チラシが貼られているだけだと警察が動くのは難しいものの、それでも管轄の警察署にある住民相談係なら話を聞いてくれます。
また、あなたの愛車に車買取のチラシが貼られていたなら、同地域で同じような被害報告が届いているはず。
その場合はスムーズに話が進むでしょう。
忙しくて警察署に立ち寄れない場合は、電話連絡するだけでもOKですよ!
まとめ
今回は、愛車に貼られた買取のチラシについて解説しました。
車の買取チラシは次のような危険性があります。
- 架空業者
- 窃盗団の目印
- 安く買取される
そのため、基本的には記載された連絡先に問い合わせたりせず、すぐにチラシを剥がすようにしてください。
そして、できるなら愛車を別の駐車スペースに移動させた方が良いでしょう。
もし、愛車の駐車スペースを変えるのが難しいなら、防犯カメラや警報機などを設置して防犯対策を万全にしてください。
また、悪徳業者の見分け方などは以下の記事で解説しています!